カブトガニと言ってもピンと来ませんよね?
日本中を探しても実物を見た人なんて少ないと思います。
雑誌やネットで検索した物を見たって言う人は多く居るかも知れませんが実物までは博物館や専門的な所でしか見る事がないと思います。
ですが、昔は日本でも瀬戸内海の方や九州でも一部の地域では干潟に居たり潮の流れで抜け殻が打ち上がったりしてました。
どちらかと言うと駆除の対象物として扱われていましたが、今では医療の分野で大事な物になりました。
そこで今回はカブトガニの青い血について紹介したいと思います。
カブトガニの血はエイズに効果がある?
カブトガニの青い血は人類を救う物かも知れないと広く伝わったのが、内毒素を固める性質があると言う事で注目を浴び研究が進められました。
カブトガニの血液から抽出されたLAL(リムルス変形細胞溶解物)がエンドトキシンの検出に有効だと言うことです。
また研究の段階ではありますが年々、増え続けていて社会現象にもなっている増える事はあっても減る事のない病気『エイズ(HIV)』に効果があると言われています。
カブトガニから抽出したタチプレシン、シコン、トウアズキがエイズの増加を抑制する事が分かってきました。
近い将来、エイズが治らない病気から治る病気になる日が来るかも知れません。
他の利用方は何があるのか?
まだ研究の段階ではありますがエイズの抑制にに効果的だと実証されていますが、他にはカブトガニの血液で人類に貢献している物はないのか?
そう思いませんか?
実は我々の知らない所で使われています。
一般的にスーパーなどで売られているわけではありませんが、細菌汚染されているかどうかを検査する時に使われています。
身近な所では食品関係。
輸入品が多くなっている現在は輸入牛や牛乳などの食品に細菌で汚染されていないか調べる為にLAL試薬が使われています。
また井戸や水道水などにもLAL試薬が検査の為に利用されいます。
驚くのがもう一つあり、NASAの科学者や研究者が宇宙で使用済みの器具などが汚染されていないかを調べる為にもLAL試薬が使われています。
まとめ
雑誌やネットでカブトガニの青い血を目にする事がありますが、実際に身の回りでは売っていないので実感しませんが、医療の現場や食品など間接的に人類に貢献しています。
もしカブトガニの血が無かったら細菌がたっぷりの輸入品を口にして居たかも知れません。